「ツーショットダイヤル」と聞いてピンと来るエロミルな読者は、かなりのベテランだ。インターネットが今ほど普及する前、電話で見知らぬ男女がエッチな会話を楽しんだり、会う約束で伝言を残したりした、いわゆる古典的な「出会い系」サービス。そんな15年前に流行したツールを使った事件が、最近になって立て続けにあった。
うち1件は、福岡県でのこと。張本人は同県警の現職巡査長(45)=その後、辞職=だ。巡査長は05年2-3月、勤務先交番で、なんと警察電話からツーショットダイヤルにかけて、見知らぬ女性と話をしたという。全国の警察施設と内線感覚でつながる警察電話(通称・警電)を自らの下半身系趣味に使うとは、かなりの猛者(もさ)だ。
問題が表面化したのは別の事件が発端だ。昨年9月にある女性との交際をめぐってこの巡査長が暴力団幹部(39)から暴行され現金を強奪されるという間抜けな事件があり、捜査過程で警電不正利用が分かった。強盗事件被害の原因となった女性とは辛うじて、ツーショットダイヤルではなく、現代風にネットの出会い系サイトで知り合っていた。

ツーショットダイヤルは当初、NTTがダイヤルQ2回線で事業展開していたが、社会問題化し撤退。プリペイドカード式やクレジットカード払いが主流になった。しかし、ネットの普及で利用者数が男女とも頭打ち。45歳という年齢から巡査長はツーショットダイヤル、サイトの双方をよく知り、両足がはまって抜けられなくなったのだった。
もうひとつは、ツーショットダイヤル全盛のころはまだ生まれたばかりだったはずの女子高生らが児童福祉法違反容疑〔淫行(いんこう)させる行為〕で逮捕された事件。横浜市内に住むいずれも16歳の女子高生と無職少女3人は、男女交際をめぐって知り合いの女子高生(17)にいいがかりをつけ、「ムカツク。売春してでも金を作れ」と強要したというのだ。
被害にあった生徒は約1ヵ月間に30人の客を取らされ(一日平均1人だ!)、売り上げ約90万円は全て3人に巻き上げられていた。通常の売春の取り分は五分五分、悪徳業者でも六対四だというのに、なんとも恐ろしい女衒(ぜげん)少女ら…。サイトでなくなぜかツーショットダイヤルを使っているのも、ベテラン・ヤリ手ババァの印象を受けるね。














