「薬物を大量に摂取していると思われる女性を救急車で搬送した」と、錦糸町駅北口交番から報告を受けた警視庁本所署は、その女性が歌手のK(34)だと知って、度肝を抜いた。
昨年末に自宅で死亡しているのが見つかったタレント、I(36)も、生前「薬を飲んで精神的におかしくなった」と警視庁渋谷署を訪れていたからだ。
Iのケースで渋谷署は、本人の身元を確認し話を聴くだけで帰宅させている。
「飲んだ」というのは違法薬物でもなく、その範囲内では事件性がないと判断したからだ。
しかし、「渋谷署員がもっとしっかり対応していれば最悪の事態は避けられたのではないか」と一部の関係者から非難の声が上がっている。
そのIが変わり果てた姿で見つかったのが、昨年12月24日。死後1週間と見られる。
つまり、Kが救急車で運ばれたのは、Iの死亡推定日のちょうど1ヵ月後に当たる。
Kの今回のような騒動を警視庁が報道発表するのは異例で、それがリークだったにせよ「第2のI」になったと批判されるのを阻止しようとする警視庁の思惑が見える。

遺体から薬物が検出され、自殺か事故死と見られているIは、その「心の闇」を巡って様々な憶測が流布されている。
そのひとつが、20年前の1989年に発覚した綾瀬女子高生コンクリート詰め殺人事件への関与だ。
Iが当時、主犯格の少年と交際していたとか、監禁場所に居合わせたとの指摘が一部である。
自らのブログでこれらをあえて否定したIとコンクリート事件との関係は明らかではないが、彼女がこのことで白い眼で見られたり脅されたりして、それを原因のひとつに、薬物依存に陥ったのは間違いないだろう。
そして、I死亡の1ヵ月後、今度はKの薬物騒動が表面化した。
Kは10年前の1999年1月にも、ガス中毒で倒れるという騒動を起こしている。
当時のKのガス事故騒動は、交際相手で音楽プロデューサー・T(50)との破局が原因の自殺未遂とも報道された。
5億円の詐欺罪で昨年起訴され大阪地裁で公判が行われているTだが、大阪地検に逮捕された昨年秋には、かつての交際相手としてKにも週刊誌などの取材が殺到した。
交際相手の刑事事件に翻弄されたことで共通するIの二の舞にならぬよう、Kの周辺は最悪の事態である自殺の阻止に余念がない。















