教え子の女子生徒が万引きをした――。
こっそりそれを知らされた神戸市内の兵庫県立高校男性教諭(49)は、ほくそ笑んだ。
「うなだれて反省している生徒はきっとこちらの思うツボ。今なら何でも言うことを聞くに違いない。脅しに使える」
そんなオイシイ事件が起こったのは、今年2月のことだった。
当時同校1年だった女子生徒が、市内のスーパーで万引きして店側に見つかり補導された。
店側は生徒から名前や通っている高校名などを吐かせ、「学校には、あんたが万引きしたってはっきり報告させてもらうからね」とか、まぁ普通の対応をした。
女子生徒は、このことが学校にバレれば停学処分になり、卒業後の進学や卒業に影響するかも知れないとパニックに陥った。
そこで彼女は、信頼できると考えていた、冒頭の49歳男性教諭に個人的に相談してみた。
それが不幸の、というかエロの始まりだった。

話を聞いた教諭は、快く引き受けた。
「よっしゃ任せろ。万引き補導の件はオレが学校代表として店から報告を受けたことにしとく。他の先生には何も言わなくていい」
万引き女子高生は胸をなでおろした。
「これで親バレもしないし、停学にもならない。先生に相談してみてよかった…」
ところが、この49歳男性教諭は「信頼できる人間」ではなかった。
女子高生にたびたびおかしなメールを送りつけ、それは彼女が2年生に進級してからも続いた。
そして梅雨入りの6月のある日、とうとう彼女は、2月からの一連の出来事を母親に打ち明ける決心をした。
その日届いたメールには、「卒業まで黙っているから、1万円で取引しない!?」と書かれていた。
娘から全てを聞かされた母親は激怒。
怒鳴り込まれた学校も県教育委員会も大騒動になった。
県教委は「生徒に恐怖心を抱かせ、信用を失墜した」として8月、教諭を戒告の懲戒処分にした。
クビは辛うじてつながった教諭は、うなだれながら、「金銭を要求する意図はなかった」と釈明し、生徒らに謝罪したという。
でもコレ、なんだかおかしくないか?
そう。教諭が言うように、メールは金銭を要求する目的ではない。
逆に「1万円払うからヤラせろ」という援交の交渉だったのだ。
教師は女子生徒に、「黙ってるからヤラせろよ」と口止めのタダマンを要求していたが、彼女から「…ムリ…」と拒絶され、仕方なく「じゃ、お金払うから」と譲歩しただけだったのだ。
県教委側もこのスケベ教師のコンタンをちゃんと分かっていながら、「エロ問題」を「金銭問題」にすり替え発表したのだった。














