
「いもうと系」などと称されロリさが人気だったAV女優、桃井望は、意外なところでそのプライベートが暴露されてしまった。しかし、その時彼女はもうこの世にはいなかった。長野県塩尻市の河川敷で02年10月、遺体となって見つかったのだ。炎上する車のそばで黒こげになっていたが、致命傷となったのは、腹部にあった複数の刺し傷と見られた。
東京都中野区の会社員、渡辺芳美さん(当時24)-。報道によると、それが彼女の素顔だった。炎上した車の後部座席からは、交際相手の同市内の男性(同24)も遺体で見つかった。県警は「自殺と他殺の両面から捜査する」とのらりくらり。男性による無理心中だろうと周囲も見ていた。ただ、AV女優だったためか渡辺さんへの同情論は、あまり聞かれなかった。
そうした中、男性の遺族が起こした民事訴訟の判決がこのほど下された。判決は、「2人は何者かに殺害された」と認定。男性が掛けていた生命保険の遺族への支払いを、生命保険会社に命じたのだ。当初、「交際していたAV女優を殺し自殺した」と後ろ指を差された男性の遺族の苦しみはいくばくのものだったか。しかし、渡辺さんの遺族はさらに悲惨で、娘が悲惨な死に方をしただけでなく、AV女優としての顔まで表ざたになってしまった。
ある意味リスキーな生き方をしているAV女優は、悲惨な最期を迎えるケースが少なくない。こちらもロリっぽさがウリで「恥じめまして!」「奥までびしょぬれ」などに出演した里中まりあ(本名・桑原由紀子、当時22)は99年3月、大阪市内のホテル客室で、射殺体となって見つかった。顔面を至近距離からピストルで撃たれていた。まもなく、交際相手だった暴力団員(当時50)が逮捕された。金銭トラブルが原因だったとされている。
AVを引退した後にも不幸はつきまとう。80年代末に活躍した林由美香は05年6月、睡眠薬を多量に飲んで亡くなっているのを、訪ねてきた母親が見つけた。享年35歳だった。「ザーメンクイーン」の異名で売り出した倉沢七海は、04年9月、自宅マンションから飛び降り自殺。28歳。「汁男優」との恋のもつれが原因とされる。
横浜国立大学在学中にデビューした才女、黒木香(45)は、上品な言葉遣いや、未処理のわき毛などで話題になったが、94年に都内のホテルから転落し大怪我をする。当時は、愛人関係だったAV監督、村西とおるとの別れで悩み自殺を図ったとされたが、真相は本人にしか分からない。ボクらを毎晩なぐさめてくれる女優さんたちは実は、抗争の果て消される組員や過労死するサラリーマン同様に、身も心も疲れきっているのだ。










