突然ですが、風俗営業法が6月より大きく変わります。
詳しくは警察庁のホームページ(http://www.npa.go.jp/)を見てもらうとして、ズバリ、なにがどうなるかって言うと、ホテル出張型ヘルス、いわゆる“ホテヘル”に規制の手が伸びるのだ。

ホテヘルとは、デリバリーヘルスが店鋪型風俗を模して営業する手法で、規制強化された風営法をスリ抜ける切り札的業態。あまり知られていないことだが、風俗は所轄の都道府県公安委員会に申請して、許可されなければ開業できない。しかし、これには厳しい条件が付きまとい、今現在首都圏で新しく風俗店を立ち上げることは困難を極める。
しかたなくモグリの風俗として営業するお店が後を立たなかったわけだが、近年、これを処罰しようと一斉浄化作戦がたびたび実施され、そのたびに風俗街の灯は減少の一途を辿ってきた。
池袋、歌舞伎町、渋谷、上野などの歓楽街は軒並み手入れを喰らい、数十軒が一度に営業停止処分を受けた。そこで、手に入り難いソープやヘルスなどの許可ではなく、事業所の住所や必要事項を届け出さえすれば容易に開業することができる、デリバリーヘルスにシフトするアイデアが生まれたのだ。そのうえで、プレイルームを別に経営にする。
女の子の待機所を兼ねた受付では御案内だけをして、近くのラブホテルと提携を結んで、プレイはそちらを使用するのだ。こうすれば、お店はデリバリーヘルスとしての体裁を保ったまま、お客にこれまでと同等のサービスが提供できる。中には同じビルの中にレンタルルームを別に経営して、そこを使用する頭脳プレイを働くお店も多数あった。
もっとも、この業態ではホテルやレンタルルームの一室を利用する関係から、プレイルームの内装にこれまでのように凝ることができない。規制以前は電車そっくりの部屋や、学校そっくりの部屋、車の輪切りがまるごと入ったカーセックスを楽しめる部屋など、趣向を凝らしたお店が多数営業していたものだけど、楽しかった時代は今は昔。めっきりナリを潜めている。
これが今度の改正では、デリバリーヘルスの受付所に、店鋪型風俗と同等の規制が課せらるようになるのだ。これでは『届け出』で開業できたデリヘルの旨みがまったくなくなってしまう! 風俗業者はこの改正案が発表された時点から、すでに許可が降りている店鋪型風俗の権利買収にやっきになっているそうだ。
さて、そんな規制の歴史は、古くは戦後間もない赤線の時代から始まった。規制は厳しくなる一方だが、そうした傾向がとくに顕著に表れるのは、国際行事が行われる時。古くは東京オリンピック、近年ではワールドカップが行われた際に、都内は空前の摘発ブームとなっていた。
世界各国から日本へ訪れた来賓の目に、風俗などといういやらしいものが入らないようにという配慮なのだろうが、実に余計なお世話である。誰がそんなことをして喜ぶというのだろう? と言えば、風俗嫌いで有名な石○都知事。 豊島区や渋谷区の区長に女性が就任した際にも、締め付けは厳しくなったそうだ。さらには、最寄りの警察署にキャリアが移動してきた場合にも、挨拶代わりの摘発が行われるという。そんなん、オレらには関係ないよ!
東京都さん。一部の識者の意見ばかり聞いてないで、もっと密やかな風俗フリークたちの声に耳を傾けてもらえないスか?
風俗のおかげで、いったいどれだけの性犯罪が防がれていることか。そりゃね、風俗と社会の区別がつかなくなってバカをやる人もいるかもしれないですけれど、風俗に行けないばっかりに、欲求が溜まって間違いを犯す人のほうが断然多いに決まってますよ!
と、風俗の現在、歴史から始まって、最後は業界に生きる人間のボヤキみたいになっちゃったけど、日本の風俗は今、窮地に立たされているのです。万一摘発の現場に出くわしてしまったら、可能な限りすみやかに服を着て、知らぬ存ぜぬを貫きましょう。

オマワリさんが入ってくると、お店のBGMが景気の良いJ-POPやトランスから演歌に変わるなど、独自の緊急警報を設定しているお店もあるから、御参考までに。















